子ども病院ボランティア、スイスでも

20180327_shimoda_news_002.ed あるアメリカ人のおじいさんの動画が、世界中で話題を集めているのをご存知でしょうか。

 彼は、デイヴィッド・ドイチマン(David Deutchman)さん。定年退職後、12年間に渡り、アトランタの病院の新生児集中治療室(NICU)でボランティアをしています。

 彼がしているのは、「赤ちゃんを抱っこすること」。未熟児の親のなかには、遠距離だったり、上の子の世話があったりで、病院に通えない人たちがいます。そんな彼らの代わりに、赤ちゃんを腕に抱き、やさしくなでて話しかけ、歌を歌ってあげるのです。

 病院の担当者は、未熟児こそ、こうしたケアが必要なのだと言います。スタッフは多忙で、一人一人の赤ちゃんに目をかけていられる十分な時間がありません。だからこそ、ボランティアと愛情に満ちた時間を過ごすことが、何よりの成長の糧になるのでしょう。

 こうしたボランティア活動は、スイスでも以前から行われていました。チューリッヒにあるアラジン財団(Alladin Stiftung)が、その一つです。2011年からルツェルンの子ども病院(Kinderspital Luzern)へボランティアを派遣し、現在、チューリッヒの子ども病院(Universitäts-Kinderspital Zürich)等でも活動しています。

 対象は赤ちゃんに限らず、長期間、重い病気で入院している18歳以下の子どもたち。週2~3回、9時から20時までの間の2時間、ボランティアは病室を訪ねて本を読んであげたり、一緒に遊んだりします。または、ただ眠っている子の側にいるだけでもいいのです。

 このボランティアは希望者が多く、順番待ちなのだとか。財団のウェブサイトによると、介護士としての経験は必要ではないようです。ただ、長い間、子どもたちと接することになるので、病気や障害への理解など、それなりの覚悟と責任が必要になるでしょう。

 家族と離れて長い時間を過ごす、病院の子どもたち。こうしたボランティア活動がより多くの病院で広まり、子どもたちが笑顔でいる時間が増えることを願います。

アラジン財団の活動の詳細については、サイトをご覧下さい。


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