タコの足で救え!早産の赤ちゃん

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  スイスの統計局(Bundesamt für Statistik)によると、2016年には87,883人の新しい命が誕生しましたが、そのうちの7%にあたる約6,150人が、妊娠37週~41週の正期産よりも早い早産だったと言います。

 低出生体重児は保育器の中で育てられることになりますが、多くの赤ちゃんには栄養を与えたり酸素を送ったりするためのチューブやカテーテルなどがたくさん繋がれます。ところが、赤ちゃんはこのコードを引き抜いてしまうこともあるとか。

 そこでザンクトガレン東スイス小児病院(Ostschweizer Kinderspital St. Gallen)では、コードの代わりに手作りのタコのぬいぐるみを置き、赤ちゃんが大切なコードを引き抜いてしまわないよう工夫しています。

 同病院は、「そばに置かれたタコのぬいぐるみの足は、実はお母さんのへその緒の代わりとなっており、それを掴むことで赤ちゃんにとっては大きな安心感につながり、この大変な時期を乗り越えるための支えとなっている。」と定期的にぬいぐるみを利用しています。

 このぬいぐるみを作っているのは、同州ムオレン(Muolen)でカフェを営む3姉妹。きっかけとなったのは、デンマークですでに行われていたぬいぐるみのプロジェクトに関する記事でした。使用する材料は煮沸できるものや中綿には防炎の物を使うなど、丁寧に仕上げる作品の制作には4時間以上もかかるそうですが、「ぬいぐるみを必要としているすべての赤ちゃんに渡したい。」と話しています。

 実際に赤ちゃんがぬいぐるみを掴むと、呼吸や心拍が安定し血中の酸素濃度が上がったことも確認されているそうです。しっかりと足を掴んで大きく育ってほしいですね。


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