高等専門学校、実践教育は不可欠か

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 スイスのフランス語圏にある高等専門学校(仏:Haute école spécialisée(HES)、独:Fachhochschule westschweiz)は、大学と同レベルの資格を取得できる学校です。ここでまず実践教育訓練を受けながら、実践に役立つ即戦力を身に付け、学校卒業後にすぐ社会で働けるようになることを目的としています。  

 しかし、先日、政治経済代表者委員会(comité de représentants de l’ économie et de la politique)は、「現在のHESの教育は実践が不足しており、現状を変えないことには技術者教育の質も下がるだけでなく、いずれはスイスの経済的地位にも、悪い影響を及ぼしてしまうだろう」と指摘しました。  

 同委員会は、解決方法として、今後HESが国内の企業と連携しながら、密な交流をしていくことが必要としています。そして政治面においても、高等専門学校の定義をより強化し、企業との実践をより推進していこうとする動きも見られます。  

 これに対し、HES側は半分以上の教師はまだ専門分野で活動している現役の技術者だとし、今回の指摘に反論しています。

 しかし、技術者に求められるものは常に変化しています。今日、技術者にとってデジタル機器を使いこなすこと、また研究結果について国際レベルでコミュニケーションをとることはとても重要であり、これらは30年前には無かったことです。このように「時代による要求の変化を企業との実践から学ぶことは大切だ」と、HES側も認めています。

 絶えず変化する技術者の現場を学ぶためには、理論だけではなく企業協力のもと、実践教育が必要不可欠ですね。

 

 


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