ベルン大学(Universität Bern)とチューリッヒ大学(Universität Zürich)とで実施された「2017年教育に関する調査」によると、義務教育を終えた後、移民の子供はスイス人の子供よりも留年や中退する確率が高いことが明らかになりました。
この調査では、義務教育後の職業訓練、または高等教育において初年度に留年した場合、また学位取得前に中退した場合を比較対象としています。また、調査結果において、移民の子供は留年や中退する割合が13パーセントであるのに対し、スイス人の子供はわずか1パーセントであることが分かりました。
その原因の1つに移民の子供達の親がスイスの教育システムをしっかりと理解していない、また必要な情報を充分に与えられていないことが挙げられるとのことです。
全く異なる教育システムを受けてきた移民にとって、スイスの教育制度を理解することは難しく煩雑であることから、親が子供のサポートをすることも出来なくなっているのだとか。
子供が中退や留年をしないためには、子供の努力が不可欠ではありますが、教育制度の理解、アドバイスなど親からも手助けしていくことが大切ですね。