バイリンガルからのアドバイス

 今回、弊社スタッフが実際にスイスで生まれ育ったある男性に実際お話を聞きました。彼はスイス人の父親と日本人の母親を持ち、ドイツ語や日本語を操る多言語話者です。

 流暢な日本語をよどみなく話す彼は、何度もこう言いました。
「母には、本当に感謝している。」

バイリンガルの本音

 スイスで生まれ育った男性Aさん(仮名)は、放課後になると毎日のように日本語の勉強に勤しみました。彼の母親はとても厳しく、当時は何度も「どうして日本語の勉強をしなくてはならないのか。」と涙を流したと語ります。

 「とにかく、母は厳しかった。」そう繰り返す彼のように、日本語学習に抵抗を示す子どもは多いようです。

日本語話者の強み

 先日知り合った、あるスイス人夫妻の娘さんの同級生Mさん(仮名)は、前記のAさんと同じ境遇に置かれ、日本語も長けていました。

 就職期を迎え、Mさんが就職活動を始めると、日本への進出を考えるスイス企業からは続々とオファーが舞い込んできたとか。両親から「日本語話者は、ほんとうに強いわよ。頑張りなさいね!」、と声を掛けられ、Mさんにとって、日本語話者の底力を感じ、身が引き締まった瞬間でした。

経験者の言葉の重み

  「子どもの頃は、正直つらかったし、やりたくなかった。」
これは、幼いころスイスで日本語を学んだ、彼らの共通した本音です。

 しかし、大人になってからの彼らの意見は、まったく正反対のものでした。「日本語の教育を受けたことに、ほんとうに感謝をしている。やるべきだ」経験者の、言葉の重みがありました。

 では、どうして「日本語教育」が必要なのでしょうか。それは、親が心に描く目的によってさまざまです。

 また、子どもの個性や家庭環境によって、どうしても日本語を受け入れられないお子さんも少なくありません。愛を持って、その子の許容範囲を見極めながら、適切な日本語教育を選択することが大切です。

 

* 上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。


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