必要な父親との関係性

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 多言語環境にある家庭では、コミュニケーションを取るうえで、一体どのような工夫がされているのでしょうか。

 家庭にもよりますが、パートナーが日本語がわからない場合、夫婦間の共通言語(スイスドイツ語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、英語)と日本語、2〜3ヶ国語を使ってコミュニケーションを取ることが多いです。

 そして、家庭内でわが子のために日本語教育を志す意思を固めたとき、父親でもあるパートナーとじっくりと話し合い、理解を深めることが重要になってきます。子どもの日本語教育の上で、欠かせない「父親との関係性」について、スタッフの体験談や事例を交えながらご説明します。

父親の疎外感
 母親が「わが子には日本語で話しかけよう」と心掛けるいっぽう、一家団らんの場で日本語での会話が続くと、日本語がわからない父親は疎外感を感じることもあるようです。

 そしてそれに気遣い、そういった場では母国語(例えば、ドイツ語)を話してしまうという母親も、少なくありません。休暇中もずっとこのような状態が続くと、子どもは次第に日本語を話すことを忘れてしまいます。

父親も一緒に「あいうえお」
 子どもが日本語を話すことを忘れてしまわないように、日本語を習得中のわが子と一緒に、父親も日本語を学ばれてみてはいかがでしょうか。

 実際、日本語がほとんど出来なくても、普段の生活の中で日本語を多く耳にすることで、日本語のリスニング力は自然と上達します。この機会に、わが子と一緒に「あいうえお」を学び、互いに切磋琢磨をするのも楽しいです。

父親の深い理解
 日本語力の強化や日本の文化を体験するために、里帰りの際には日本の幼稚園や小学校へ体験入園(入学)を希望される方も多いようです。

 この場合、父親はスイスの自宅で留守番をするケースも多く、長期に渡って自宅で一人で過ごすことを余儀なくされることも。渡航費用などの経済的な面も含めて、父親の深い理解は必要不可欠です。

 「家族はチーム」というように、お互いの意見を共有し、目的に向かって同じ歩幅で進んで行くことが大切です。

 子どもにとって、そして自分たち親にとっての最良な多言語環境を見出すことが出来れば、家庭がとても居心地のよい存在になるはず。また、父親の理解力に感謝の気持ちを示すことで、家族の絆もさらに深まるでしょう。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。


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