ドイツ語圏、サンタ登場に子供困惑

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 今日は何の日かご存知ですか? 宗教や地域によっても異なりますが、ヨーロッパのドイツ語圏の国では、12月6日を「聖ニコラウス(St. Nikolaus)の日」と呼んでいます。

 ニコラウスとは、3世紀ごろ現在のトルコに実在したと言われている聖人で、ニコラウスが亡くなった日がこの日にあたります。ニコラウスは手に杖と本を持ち、お供を連れて訪れます。

 スイスのドイツ語圏では、このニコラウスが来る日までいい子にしていると、お菓子やみかんなどがいっぱいに入ったブーツ型の袋をご褒美としてくれますが、悪い子だとお供のシュムッツリ(Schmutzli)からお仕置きをされると、聖人のシンボルとして伝承されてきました。実は、このニコラウスがサンタクロースの原型で、のちにアメリカへ渡り、現在のサンタクロースと呼ばれるようになりました

 では、クリスマスの日にプレゼントをくれるのは誰かというと、サンタクロースではなく、「幼子イエス」を意味する、金髪の愛らしい姿の「クリストキント(Christkind)」です。

 ドイツ語圏において、このようにプレゼントをくれるのは、本来であればニコラウスかクリストキントであるべき。しかし、最近ではサンタクロースが登場することも多くなって来たようです。

 大手通信会社スイスコム(Swisscom)の宣伝広告で、クリスマスプレゼントを渡しているのは、いわゆる一般的なサンタクロース。そのため、「子供達が戸惑っているので困る。」と、スイス東部のオンラインポータルサイト「FM1Today」で話題となっています。

 スイスコムによると、長期に渡り宣伝をしたいため一日限りのニコラウスではなく、サンタクロースを2014年から起用していると話しています。

 本来の伝統行事の意味が薄れてしまうのは、少し残念な気がしますね。伝統行事は文化遺産、その由来や意味を知ることで、行事のもつ良さや楽しさなどを、世代から世代へ伝えていけると良いですね。

 

 


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