高額の現金支給で救えるか、過疎の村

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 都市部への人口集中でスイスでも山岳地域の過疎化が深刻化、各自治体は流出を防ぐため様々な対策を講じています。

 例えば、村のお店で買い物をすると割引を受けられる特典を提供するヴァレー(Valais)州インデン(Inden)や、若者を対象に公共交通機関の定期券の支給するグラウビュンデン(Graubünden)州ザフィエン(Safien)など、過疎化が進む地域でこのような対策が進められいると、山岳地域の研究グループ(SAB)のトーマス・エッガー(Thomas Egger)氏は言います。

 ヴァレー(Valais)州にあるアルビネン(Albinenn)も、過疎化に悩む地域のひとつ。アルビネンは人口240人の小さな村ですが、ここ数年で3家族が村を出て子供が8人減ってしまい、とうとう村の学校も閉鎖されてしまいました。現在村に住んでいる2人の小学生と5人の中学生は、バスで20分かかる離れた町の学校へ通っているとか。

 そこでこの村では、住宅建築の促進のための補助金として、同村に引っ越してきた人への「現金支給策(イニシアティブ案)」を打ち出しました。

 この案が今月30日に自治体の会議で可決され、45歳以下の人が家を建てたり買ったりした場合、ひとり暮らしであれば25,000フラン(約283万円)、夫婦 50,000フラン(約567万円)、子供ひとりにつき10,000フラン(約113万円)が交付されます。子供2人家族の場合、合計70,000フラン(約794万円)受け取ることができます。

 しかしながら、家を建てたり買ったりしてから10年以内に村外に引っ越してしまった場合、そのお金を返金しなければなりません。また、建物にも条件があり、投資する家にかかる金額は最低20万フラン(約2,266万円)で、別荘や規模の大きな建物は対象外です。

 同村は標高1,300m、スイス有数の温泉リゾート地、ロイカーバート(Leukerbad)まで6kmの位置にあり、景色も美しく空気もきれいな静かな集落です。同村長のベアート・ホスト(Beat Jost)氏は「同州の州都であるシオン(Sion)や工業都市フィスプ(Visp)へは車で35分で行くことができるので、仕事探しにも便利」と、同村をアピールしています。

 住宅に対する補助はかなり大きなメリットですね。長く住むには住んでからの環境も気になります。人が集まり学校が再開され、さらに住民が増え村が活性化するといいですね。

 


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