スイスの氷河、急激に減少

20171121_kayoko_news_547

 ドイツのボン(Bonn)で開催されていた「国連気候変動枠組み条約第二十三回締約国会議(COP23)」、ここでは地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」のルールに向けた交渉加速の合意文書を採択し、会期を一日延長し、先日の18日に閉幕しました。

 近年、地球温暖化への取り組みが世界規模で進められている中、今回の会議でも、スイスの氷河が急激に減少していることが分かりました。専門家によると、2016年10月から2017年9月の間にスイスの氷河が全体の約3%消滅したと発表しています。

 また、スイス自然アカデミー(SCNAT)では、今年溶けてしまった氷河の水の量は、猛暑の年だった2015年よりも多く、スイスの全世帯分の数の25mプールの水に相当するという試算を示しました。

 さらに、氷河の縮小はスイスのすべての氷河にみられるものの、特に顕著に縮小しているのは、以下の氷河と同アカデミーでは指摘しています。
・ 西ベルナーオーバーラント(Berner Oberland)
・ ヴァレー州(Valais/Wallis)の氷河
・ ツァンフルロン氷河(Der
Glacier de Tsanfleuron)
・ プレン・モルテ氷河(Der Glacier de la Plaine Morte)
・ グリース氷河(Der Griesgletscher)

 特に中央スイスの氷河の消滅は深刻とされ、2090年には90%の氷河がなくなる恐れがあると、フリブール大学(Université de Fribourg)では分析しています。

 ウーリ(Uri)州の環境局のアレキサンダー・イムホフ(Alexander Imhof)氏は、氷河の減少の原因に夏の猛暑をあげ、「今世紀半ばまでには気温は2℃、さらに今世紀終わりには4℃上昇すると推定している。気候の変動は乾燥や猛暑をもたらし、氷河が消滅すると新たな湖も出現するだろう。」と、氷河の融解と地形の変化の関連性についても触れています。

 人の力で氷河の後退を止めることはできないかも知れませんが、少しでも遅らせる努力をして行きたいですね。


コメントを投稿する