保険料滞納者のブラックリスト?!

 

20171118_midori_news_055

 皆さんもご存じの通り、スイスには日本の国民健康保険のような公的機関による保険制度はありません。しかし、スイスでは、基礎医療保険への加入が法律で定められており、全住民が各保険会社で決められた月々の保険料を支払う義務があります。  

 先日、スイスの地元新聞「アールガウアー・ツァイトゥング(Aargauer Zeitung)」が報道したところによると、「9つの州のうち、健康保険料の支払いが滞っている約3万人の被保険者がブラックリストに載せられる」とのことです。  

 実は、近年、保険料滞納者の数が急増しています。2017年の滞納者は3万人、そのうちの1万2千人はアールガウ(Aargau)州の人々であったことも明らかにされました。

 滞納者のブラックリストに自分の名前が載せられてしまうと、保険会社から給付金が支給されなくなるため、医師も治療を拒否することができます。更に、最悪の場合、救急処置すら受けることも出来なくなってしまうとか。

 このブラックリストのシステムは2012年から始まりましたが、これについては賛否両論のようです。ベルンの経済学者ハインツ・ロッハー(Heinz Locher)氏は、「被保険者が支払いを滞ると、救急処置すら受けられないことは気がかりである。基礎医療保険の基本原則が捻じ曲げられ、保健本来の意味を成さなくなっている」と批判しています。  

 保険契約者が毎月保険料を支払うということは、いったい何を意味しているのでしょうか。誰でも平等に治療を受けられる制度作りを目指してもらいたいですね。

 


コメントを投稿する