レッドブルで薬物反応が陽性!?

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 タイの飲み物にインスピレーションを受けて開発したというオーストリア発祥のエナジードリンク「レッドブル(Red Bull)」。同社のホームページによると、現在、世界171もの国で販売されるほど、スイスでもおなじみの清涼飲料水です。

 実はこのレッドブル、過去には欧米で販売していた「レッドブル・コーラ」から麻薬のコカインが検出され、一部の国では販売が禁止されたこともありました。

 これに対し同社は「コカイン成分を除いたコカの葉の抽出液を風味付けに使っているが、通常ならば取り除かれるべき成分が残留したもので人体への影響はない」と強調していました。

 ところが、9月20日ゾロトゥルン(Solothurn)州ビベリスト(Biberist)で行われた警察の検問では、薬物を使用していないにも関わらず、レッドブルを常飲していた男性から陽性の薬物反応が検出され、その場で免許を取り上げられてしまったと、日刊紙のブリック(Blick)が伝えています。

 同紙によると、薬物検査を受けたのはアドナン・ムルスラ(Adnan Mursula)氏。毎日10缶近くのレッドブルを飲んでいたそうです。現地で受けた簡易検査では、覚せい剤の一種「アンフェタミン」が検出されたものの、のちに病院での精密検査結果では、薬物の反応が出ませんでした。

 しかし、結果が出るまで運転を禁止させられた上に、検査を受けた時に家族も一緒だったので、家族の前で薬物使用の疑いをかけられ、結果が出るまで約3週間はとても屈辱的だったと、同氏は話しています。

 同州の警察は、「エネルギードリンクが原因で、体内から薬物反応が検出されたケースは認識していないし、根拠もない」と明言。一方で、中毒学の専門家ヴォルフガング・ヴァインマン(Wolfgang Weinmann)氏は、簡易検査でのアンフェタミンの検出は、別の物質の交差反応が原因で起こることがあり、血液や尿検査のように正確ではない」と簡易検査の不確実性を指摘しています。

 エナジードリンクが原因だったかどうかは、現時点でも明らかになっていません。今回のように簡易検査のみでの薬物使用を断定してしまうのも問題がありそうですね。エナジードリンクの安全性については、スイス情報の8月のニュースでも紹介していますので、こちらも合わせてご覧下さい。


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