トイレの次は下水?3億の金銀が流出

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 先月の話題のニュースでは、500ユーロ紙幣がトイレに詰まってしまった事件をお伝えしました。今回はスイス連邦水科学技術研究所(EAWAG)が、約300万フラン(3億5,000万円)に値する金や銀がスイス国内にある下水道に流れて、流出していたと、先週発表されています。

 ことの発端は、連邦環境局(BAFU)の依頼で同研究所が国内の64ヵ所の下水処理施設を調査したところ、排水や汚泥に金や銀だけでなく、電子機器に使われるレアメタル等が検出されたこと。このような調査が行われたのは今回が初めてだと言います。

 今回の検出された量を年間に換算すると、銀3,000kg、金43kg、レアメタル(希少金属)のガドリニウム1,070kg、ネオジム1,500kg、イッテルビウム150kgになると、同研究所は発表しています。

 これらの物質は地域により差があり、時計産業の中心地として知られているジュラ(Jura)地方では多くのルテニウムやロジウム、金が発見されました。また、グラウビュンデン(Graubünden)州では高濃度のヒ素が見つかりましたが、これは地理的なものとみられています。中でも金の精製所があるティチーノ(Ticino)州で見つかった金は濃度が高く、回収する価値がある可能性があるものの、その他のものは再利用する価値はないと分析されています。

 今回様々な場所で見つかった物質は、生態毒性的には問題はなく法的に決められた基準値も超えていないと同研究所は結論付けています。また、新しい微量元素については、その毒性についてはまだ解明されていないとも話しており、流出を食い止める措置など、今後の課題を残しています。


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