学校の送り迎え、車はだめ?

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 海外の多くの国では、子供の幼稚園や学校の送り迎えは義務となっているところが多くあります。スイスでも送り迎えをしている親を見かけますが、最近問題となっているのが「通学の送迎」です。

 スイス交通クラブ(VCS)の最新調査によると、ドイツ語圏では6歳~9歳の子供を車で学校まで送迎する親が10人に1人と発表されています。また、ドイツ語圏以外にもフランス語圏では50%、イタリア語圏では全体の半分を超えた63%と、2005年の調査結果と比べると、スイス全体で約40%増えています。

 通学の送迎の理由として、本調査に参加した親のうち、約3分の2が「子どもの安全」と答え、交通事故や犯罪などを心配する親の心境が強く見られます。

 ルツェルン(Luzern)警察のエルヴィン・グレニ(Erwin Gräni)氏やスイス教師組合(Schweizer Lehrerverband)の会長ベアート・ツェンプ(Beat Zemp)氏はこれに対し、「学校前の道路は親たちの車で渋滞し、逆に車が子供達を危険にさらしている」と警告。また、心理学者のアンリ・グットマン(Henri Guttmann)氏も、「通学路を実際に歩きながら、何が危険かを予知したり、回避したりすることを習うことができる。 車での送迎は、子供たちの子どもの成長や発達を妨げている」と、車での送迎に反対する立場を示しました。

 これらの反対意見を受けて、中央スイスを管轄する警察は、今年の新学期から子供の送り迎えを車で行わないよう、親に呼びかけています。

 子供の安全のためにと車で送迎することが、子供の発育・発達に悪影響を及ぼすという警察や専門家の考え方が明らかになりましたが、通学手段がなく自力通学ができない地域にお住いであれば、やはり送迎は必要ですね。

 

 


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