年金いくらもらってる?~隣国編~

20170902_kayoko_news_491

 前回、スイスの年金事情を紹介しましたが、スイスの現在の受給開始年齢は、男性65歳、女性64歳。年間の受け取っている額を購買力平価で計算すると、14,657フラン(約169万円)。そして年金受給者の貧困率は23.4%でした。

 お隣のドイツですが、現在の受給開始年齢は65.5歳、2031年までに毎年段階的に67歳まで引き上げられます。しかし、実際に受け取っている平均年齢は3年早い62.7歳で、一人当たりの受給額(購買力平価)も15,195フラン(約175万円)とスイスより若干多くなっています。貧困率はスイスよりもかなり低い9.4%にとどまっています。

 一方、イタリアの開始年齢は57歳ですが、2021年までに67歳まで引き上げられます。以前は最後の給与の約80%の支払いが国から補償されていましたが、2004年と2011年に見直しが行われ受給額は減ったものの、現在も平均17,282フラン(約199万円)と高い水準を保っています。また、貧困率はドイツ同様、9.4%となっています。

 フランスも2009年の時点では60歳で年金を受け取ることができました。しかし、2010年に段階的に62歳へ引き上げることが決定し、現段階で目標は達成され、受給年齢は62歳となっています。67歳に満たない人が全額受け取る場合、41年間の保険料の納付が条件ですが、67歳からは自動的に全額支払われます。実際リタイアする人の平均は男性で59.4歳、女性は59.8歳と随分若いのが特徴です。受給額は17,372フラン(約200万円)、貧困率3.8%とドイツとイタリアとくらべると低いことがわかります。

 そしてオーストリアでも受給額の引き上げが進められていますが、生まれた年により時期が異なります。現在は男性が65歳、女性は60歳です。実際の平均は、男性62.2歳、女性60.2歳です。受給額はかなり高い20,790フラン(約239万円)です。貧困率は11.4%でした。

 欧州全体でも、やはり受給年齢は引き上げられる動きがみられます。金額は国により違いますが、財政はどこも深刻です。高齢者だけでなく、若い人達こそ真剣に考えていかなければならない問題ですね。

 


コメントを投稿する