気になる142年前の「チーズ」の味

20170821_midori_news_030※写真はイメージです。
 ヴァレー(Valais)州、アニヴィエ(Anniviers)渓谷にあるグリメンツ(Grimentz)村。ゼラニウムの花などで飾られた美しい象徴的な住宅地は、多くの観光客を魅了しています。

 実は、その内のある家の地下室に大変貴重なチーズが保存されていることが明らかになりました。

 チーズの匂いが部屋一面に広がる地下室には、全部で72個のチーズの塊(かたまり)が貯蔵されており、それぞれ木製棚に並べられている光景は、まるでジュークボックスのレコードを思い出させます。

 そして、こちらのチーズの中で最も古いチーズは、なんと1875年に製造されたもので、現在、地下室に2つ貯蔵されています。

 142年という長い間、ネズミ、温度や湿度の影響を受けることなく、当初の形や品質を保ち続けていることに一驚させられます。また驚くことにこのチーズはまだ食べられるとのこと。同州畜産部門の主任、ジャン・ジャック・ジュフェレイ(Jean-Jacques Zufferey)氏は、「オリジナルの状態を維持した、世界で最も古いチーズの一つであることを確信している」と自負します。

 しかし、実際にはそれよりもはるかに古い、中国北西新疆地区タクラマカン砂漠で出土したミイラ体から発見された3600年前のチーズや、17世紀に沈没したスウェーデン戦艦からも340年前のチーズが見つかったりしています。世界で最も古いとは言い切れませんが、まだ食べらるチーズとしては、世界最古なのかもしれませんね。

 ジュフェレイ氏は、メディアに対し「これらのチーズは食べるためではなく、先祖から受け継いだ貴重な財産と認識しており、どんな高額な値段を提示されても売るつもりはない」と述べ、これからも大切に保管される意向を示しています。

 将来的に販売される計画はなさそうですが、いったいどんな味がするのか、好奇心を揺さぶられます。

 


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