高いのには理由がある!オーガニック

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 スイスではオーガニック(BIO)の食品の需要が高く、専門店も各地にたくさんあります。では、皆さんは、スーパーなどで一般に売られている食品と比べ、どのくらい高いかご存じですか? 

 連邦農業食糧庁(Das Bundesamt für Landwirtschaft)が毎月公表している「食品価格動向調査」の最新データによれば、平均的には約50%高く、実は食品によって価格が随分と異なるようです。

 例えば、一般に売られている鶏一羽の価格は平均9.15フラン(約1,040円)、一方オーガニックの場合は(約2,800円)と倍以上。また、ステーキ等に使われる牛肉のリブロースの価格は、200gで13.35フラン(約1,520円)ですが、オーガニックでは17フラン(約2,000円)と価格差は同じ加工肉食品でも、種類によって違うということがわかりました。

 また、野菜や果物も同じく、オーガニックのバナナは、通常の物よりも14%価格が高いだけですが、玉ねぎは反対に190%も高くなると同調査で明らかにされています。

 農業生産者の協会で代表を務めるマルクス・リター(Markus Ritter)氏は、「このような価格差が出るのは、生産コストが大きな要因。オーガニック栽培は人件費や燃料代など通常の慣行栽培よりも何倍もかかり生産コストが高くなっていまう。例えば、需要のあるオーガニックの砂糖は、農薬・化学肥料を使わずにサトウキビを栽培するのがとても難しく手間もかかるため、価格もかなり割高になる」と話します。

 一方でオーガニックのバナナのような輸入品でも、人件費が安い地域で生産されているため価格の差が広がらない。また、慣行栽培されているものでも、天候が比較的安定している国や地域では病害虫等の被害が少なく農薬を使わずに栽培できるので、価格の変動が少ないとか。このようにオーガニックと非オーガニックとの間でも価格差が生じています。

 リター氏はオーガニックブームについて、 「生産者の売り上げが伸びていると思われがちだが、実はそうではない。」と述べるとともに、 「有機栽培で農作物を育てるのは、持続可能な農業への強い信念と意志のもと、自然と調和するための多くの知識が必要だ」と強調しています。

 オーガニックの野菜をあまり気にせずに手にしていましたが、生産者側のことも考えて、ありがたく頂きたいものですね。

 


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