富裕層ほど郊外へお引っ越し?

20170518_midori_news_02-1920 一般的に「富裕層ほど都市圏、貧困層ほど郊外へ居住する」イメージがありますが、ではスイスでもそのイメージが果たして当てはまるのでしょうか。

 先日、スイス連邦居住局(OFL)がジュネーヴ大学に委託した調査「6つの都市圏における住居移動の分析」の結果報告書が発表されました。

 この調査は、2010年から2014年までの間までの期間を対象として、チューリッヒ (Zurich)、ベルン (Bern)、バーゼル (Basel)、ルガーノ (Lugano)、ローザンヌ (Lausanne)、そしてジュネーヴ (Genève)と合計6つの都市で行われました。

 同局の発表によれば、全体的に収入が高いほど住居を移転し、収入が低いほど引っ越しをする回数が少ないという結果が分かりました。また、富裕層ほど都市部を離れて郊外に住み、貧困層ほど都市圏に居住していると報告しています。

 ただし、分析結果の内容は、ジュネーヴとローザンヌの二つの州には完全に当てはまりませんでした。その理由として、同局は二つの州での急激な人口増加や州の社会構造の変化などによる、都市部と郊外での様々な階級の混在や、ジュネーヴに拠点を置く多国籍企業及び国際機関の駐在員の移住が影響していることを挙げています。

 この調査では、最下位貧困層は引っ越しできないまま、同じ場所にずっと留まり続け、スイスにおける社会格差が少しずつ増加してきていることも指摘しています。

 


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