スイスの幼稚園 〜小学校へ進む道のり〜

swissjoho-airport-001 スイスの幼稚園は義務教育の一環ですが、これは小学校へ進学するための準備期間と捉えられています。この期間中に、幼稚園の先生は専門家の先生方と連携を組み、子ども達を多方面から慎重に観察し、次に進む道へと導いていきます。

 今回は、北スイス在住スタッフの体験談や事例を交えながら「スイスの幼稚園〜小学校へ進む道のり〜」についてご説明いたします。

いくつかの選択肢
  幼稚園へ通う子ども達には、いくつかの選択肢があります。例えば、スイス北部のシャフハウゼン州(Schaffhausen)では2年保育が採用されていますが、卒園の時点でまだ小学校へ進むことに不安を感じる場合には、もう1年、幼稚園へ継続して通うことも可能です。※ 幼稚園継続については、こちらもご参考ください。

  幼稚園を終えると、いよいよ小学校(Primarschule)へと進学。幼稚園の保護者面談では、先生方が総合的に判断した子ども達個人への見解が、保護者に伝えられます。この時点で、今後小学校へと進学するのか、それとも別の選択肢(下記)を先生方が視野に入れているのかが明確になってきます。

小学校 ( Primarschule )
スイスの小学校は、日本と同様に6年間(6~12歳)。1年生には「シュールゴッティ(*Schulgotti/Schulgötti)」と呼ばれる上級生のお世話係が付き、子ども達同士で助け合います。制服など学校指定の物はなく、自由な校風で、のびのびとした学校生活を送ります。

ゆっくりクラス ( EK:Einschulungsklassen )
これは通常の小学校(Primarschule)に設置される特別なクラス。このクラスでは1年生を2年間過ごし、そして3年目に入る時点で、2年生の普通クラス(Regelklasse)へと編入します。

少人数制で、およそ10人の生徒達を2~3人の先生が担当し、主に学ぶことよりも遊びに夢中な子ども達や、学ぶスピードがゆっくりな子ども達を対象にしています。

言語学校 ( Sprachschule )
ここでは、言語の発音に訓練が必要な子ども達を対象にしています。通常の小学校で学ぶカリキュラムに加えて、言語療法の時間が設定され、この時間に子ども達は、言葉を正確に発する訓練をします。

1年間で修了し、その後は通常の小学校(Primarschule)へと転入する生徒もいれば、最長で4年間、この学校へ通う生徒もいるのだそうです。個人差がとても大きいのが特徴ですが、いずれも最終的には必ず、地元の小学校へと転入します。

特別支援学校 ( Sonderschule )
子どもの知能の優劣を伴わない、何らかの問題を抱える子ども達を対象にした学校です。例えば身体的な問題であったり、集団の中での生活が困難な心身的な問題など、様々な問題を抱える子ども達がここでの学校生活を送ります。

 上記の選択肢に対し、何らかの問題を抱えつつも、小学校の普通クラス(Regelklasse)での通学が可能な場合、クラスには医療教育学士(Heilpädagogin)が設置されます。医療教育学士と担任の先生と協力し合いしながら、該当する生徒のケアを重点的にすることになります。

 このように、子ども達の個性を最大限に尊重しながら、多岐にわたる解決策を見つけ出しては何度も話し合いを重ね、最終的な結論に導かれていきます。

 

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことを元にしています。進路課程についての詳細は、学校に直接お問い合わせください。
*現在お住まいの州または地域によって、進学の進め方や考え方などが其々異なりますので、あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。

 


コメントを投稿する