スイスの幼稚園制度 (1)

swissjoho-education-002-3 現在、スイスの幼稚園は義務教育の一環です。これは増え続ける移民や外国人の子ども達の早期語学対策、そして本格的に始まる学校生活への準備期間を設けるためです。

 各州の管轄によって幼稚園の制度は1~3年保育へと大きく変わりますが、今回はシャフハウゼン州に住むスタッフの体験談や事例を交えながら、「スイスの幼稚園制度」について、簡単にご説明いたします。

幼稚園の目的
 スイスの幼稚園はいわゆる「プレスクール」、学校へ進学するための準備期間と捉えられています。子ども達は親元から離れ、幼稚園という集団生活の中で社会性を学び、また指定された場所にしばらく座っていられるかなど、集中力を養うことを目的としています。

幼稚園の特徴〜縦割り保育〜
 各州によって異なりますが、シャフハウゼン州(Schaffhausen)では、2年保育が採用され、公立の幼稚園は、その居住区域と外国人や男女の比率を重点的に考慮した、バランスの取れたクラスが編成されます。

 幼稚園の規模は小さく、最大でクラスに約20人の子ども達を1人の先生が担当します。ここでは4歳から6歳の子ども達が一緒に過ごす「縦割り保育」が採用され、同年齢のお友達だけではなく、様々な年齢間で交流を深めることができます。

幼稚園で教える言語
 幼稚園での言語はドイツ語になりますが、一方の親が外国籍でドイツ語が不得意な場合や、まったくドイツ語が話せない子ども達を対象にした、ドイツ語の授業(Daz:Deutsch als Zweitsprache)にも取り組んでいます。この授業に参加する子供達はグループ分けされ、ドイツ語専門の先生が授業の合間に週2回、30分間のレッスンを受けます。

登園と降園
 登園時間は8:20~8:40、集団登校のようなシステムは存在しないため、時には1人で、そして通常は子ども達だけで誘い合って毎日登降園します。先生からは子ども達の自立心を養う目的で、なるべく親の付き添いは控えるようにと、最初に釘をさされることもあるでしょう。

公的な休暇 
 義務教育の幼稚園ゆえに、検診、通院、病欠以外の理由でお休みを頂くことは、禁じられています。ただ、スイスの幼稚園では、ジョーカーターゲ(独:Jokertage)と呼ばれる「(公的に)お休みを取っても良い日」が設けられていて、事前に希望日を申請して許可が下りれば、その日にお休みすることができます。お休みの日数は、お住まいの州や地域によって大きく変わりますが、シャフハウゼン州の幼稚園では、現在年間約3週間分のジョーカーターゲを利用することが出来ます。

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*上記の記載内容は、一個人が2017年3月時点に体験したことを元にしています。
* 現在お住まいの州またはお住いの地域によって、言語、授業内容、進め方や考え方などが其々異なります。教育課程についての詳細は、学校に直接お問い合わせください。あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。


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