深刻な日照不足、早めの対策を! 

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 12月の話題のニュースで、スイスで大気汚染に注意が必要だとご紹介しましたが、1月に入りさらに汚染は進み、先週ベルンでは浮遊粒子状物質 (PM10) がスイスの環境基準値である50マイクログラムの2倍以上となる129マイクログラムを記録しました。

 日本では一日の1㎥当たりのPM2.5の量を健康被害が心配される環境基準として35マイクログラムと設定していますが、スイスではそれよりも粒子の大きいPM10の値を定めています。

 専門家は、煙の出る暖炉の使用や自動車の利用を控え、公共交通機関するよう勧め、大気汚染削減への協力を促しています。  

 また、霧や大気汚染の影響もあり、スイス各地で日照時間が少なくなっています。先週の26日までにアールガウ (Aargau) 州のアーラウ (Aarau) では1月の日照時間が11.3時間でした。ルツェルン (Luzern) では12.7時間、チューリッヒ空港 (Zürich Flughafen) でも13.2時間でした。スイス気象局は、例年の1月の平均的な日照時間は約50時間で、今年はこの20年間で最も少なくなっていると発表しています。

 一方、山間部やアルプスの南では十分な日照時間があり、南スイスのティチーノ (Ticino) 州にあるルガーノ (Lugano) ではすでに138時間を記録しています。

 日照時間が少なくなると体内のビタミンDが不足するため、骨の生育に異常が生じ、特に子供や妊婦、骨粗鬆症のリスクが高い高齢者には注意が必要です。

 栄養士のシュテファニー・ホッホシュトラッサー (Stéphanie Hochstrasser) さんは、一日に必要なビタミンDの摂取量は、1歳の乳児で約10マイクログラム、2歳~60歳の人は約15マイクログラム、60歳以上は20マイクログラムと推奨しています。

 不足を補うには食品からの積極的な摂取も必要ですが、養殖の鮭100gには約8.3g含まれているものの、スイスの環境では食品からだけでは十分に摂取できないと言います。また、ビタミンDの不足は症状もなく、後になって影響が出てくるため、病院で血中濃度を測ることをホッホシュトラッサーさんは勧めています。

  病院ではビタミンDを処方してもらえるので、気になる方は相談していみてはいかがでしょうか。


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