最後のクリスマスマーケット

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 スイス各地でクリスマスマーケットが賑わっていますが、小さな村にも個性豊かなマーケットがあります。ゾロトゥルン (Solothurn) 州の小さな村、エーティッヒコーフェン (Aetigkofen) にあるクリスマスマーケットも、昔ながらの農家の家を利用し牧歌的なのんびりとした雰囲気が漂うマーケットです。毎年1万5,000人が訪れ、今年がちょうど20年目でしたが、残念ながら、今年の12月4日で開催は終了となり、最後のマーケットが開かれました。

 マーケットが開始された当初からベルンハルト・ヴィス (Bernhard Wyss) 氏と彼の義理の両親や家族と一緒にクリスマスマーケットを支えてきました。その結果、最初は35軒だった出店者も今年は75軒になりました。

 この村で出店している人の多くは、自分で作った趣味の物を販売しています。そのため、出店にかかる手数料は20年間変更していないそうです。参加費を高くしてしまうとみんなが参加できなくなるからだと言います。

 今では小屋を建てて開かれているマーケットですが、開始当初は納屋や脱穀場で開催され、牛やロバがいる中でグリューワイン等を楽しんでいました。今年は初心に戻って納戸も利用し、動物達と一緒にマーケットが開催されました。

 今ではあまり見られなくなった、ホエーと呼ばれる、チーズを作る時に固形物と分離された乳清を入れる「ホエー風呂 (Moken bad)」も再現され、ピカピカになったお肌に女性達は大満足だったとか。

 マーケットを終了する理由には、開催者の高齢化があります。手伝っている人の多くは20年前の開催当初から携わり、時間や費用を費やしてきました。ヴィス氏によると、実は3年前に辞めることを考えていたけれど、区切りのいい20年までやり遂げてよかった。支えてくれた皆さんにとても感謝していると話しました。

 ずっと続けてきたイベントが無くなるのはとても寂しいことですが、地域の人たちはとても仲が良いので、これからは自分たちが楽しむ立場でクリスマスを迎えて欲しいですね。


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