スイスの風物詩の牛が減っている!?

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 スイスと言えばやはり外せないのは、のんびりと草原にたたずむ牛。冬が近くなるとカウベルを鳴らし山から下り、若草が生え始める春になると牛舎から移動する牛たちは、季節の移り変わりも運んで来ます。

 農業の情報を発信している農業情報サービス (LID) によると、今年の10月の時点で、スイスの乳牛はこれまでで最も少ない約56万6,000頭となり、ここ数年、減少傾向にあります。2009年には60万頭以上の乳牛が飼われていました。

 スイス牛乳生産者協会 (SMP) のレト・ブルクハルト (Reto Burkhardt) 氏は、減少している確かな理由はわかっていないものの、牛乳の価格が下落しているために、生産者たちが乳牛を若いうちに始末しているのではないかと分析しています。

 また、酪農家自体も減っていることも原因の一つだと言います。1996年には79,479だった数は、2015年には33%減少し53,232になりました。

 これに伴い、牛の数が減って、作られる牛乳が減ってしまうのではないかと危惧されますが、ブルクハルト氏によると「1件当たりの農場の大きさは大きくなっていて、規模の大きな生産者が大量に牛乳を生産しているため、その心配はない」と話しています。また、牛の品質の向上で、牛一頭当たりのミルクの量も増えているとか。

 何年経ってもいつまでも変わらないヨーロッパの風景を見ると、なぜか落ち着きます。その陰で古いものを維持していく難しさや大切さに直面しながら、努力している人達がいることを忘れたくないですね。

 


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