脱原発は早すぎる!?国民投票の結果

  スイスには現在5基の原子力発電所があります。原子力は全電力供給量の約40%を占めていますが、5基のうち3基は、運転開始から45年以上経ち、老朽化が問題視されています。先月の27日に行われた国民投票では、全ての原発の運転期間は45年にし、老朽化した原発はすぐに停止すべきとの「緑の党」からの訴えに対し、国民の是非を問う投票が行われました。

  「緑の党」からは、1969年に稼働が開始された世界最古のベツナウ第一 (BeznauⅠ)、1972年稼働のベツナウ第二 (BeznauⅡ)、1972年稼働のミューレベルク (Mühleberg) の3基は2017年に停止、1979年稼働のゲスゲン (Gösgen) は2024年、そして1984年に稼働し、電力の16%を賄っているライプシュタット (Leibstadt) は、2029年に停止するという、期限を設けた脱原発の計画の案が出されていました。

  国民投票の結果は、賛成が45.8%、反対が54.2%で反対多数で否決されました。 これを受けて、将来的には脱原発はするものの使用期限は定めず、段階的に廃炉を進めることとなりました。

  今回の賛否は地域により大きな差がありました。早期の脱原発に反対したのは、ほとんどがドイツ語圏の州でした。反対したのは、原発で賄えなくなったすべての電力を再生可能エネルギーでは補えず、そのために海外から電力を輸入する必要があることや、それに対するコストや失業者の問題もあると見られています。

  一方で賛成したのはフランス語圏の州が多く、原発の事故を懸念しての結果だと分析されています。

  スイスで原発事故が起これば、100万人近い人が避難を強いられるとも言われています。世界で一番古い原発を含む老朽化した原発施設、管理は徹底してもらいたいですね。

 


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