スイス公立中学校の学食代事情

swissjoho-school_lunch1  スイスの各州にある学校では、日本のような学校給食がなく、各州ごとで昼食や昼の休み時間の取り方も異なります。今回はスイスの「フルブール州の公立中学校の昼食」について、スタッフの体験談や事例を交えながらご説明いたします。

  フルブール州のある公立中学校では、通常、午前中の授業を終えると1時間半の昼食時間となり、家に戻って自宅で昼食を食べます。しかし、学校に遠距離通学する生徒は、特別に学内のレストラン(学生食堂)で食べることが基本となっています。お弁当の持参は認められていません。

レストランの利用申請
  このレストランの利用については、まず、新学年初めに、学校からもらえるレストラン利用届けをもらい、利用したい曜日やアレルギー、グルテンや豚肉の不可等 を記載してから提出し、申し込み後には希望した曜日にレストランへ行って昼食を食べれます。また、1年生の場合には、食後に先生の監視下で宿題をします。

学食の説明会
  レストラン(学食)は、ライムグリーンと白のモダンなデザインを取り入れ心地よい雰囲気。レストランを運営しているのは学校ではなく、スイスの食事サービス企業。スイス国内の多くの学校に栄養バランスを考えた食事を提供しているので安心です。

  参加した学食の説明会では、学習・成長を考えた栄養のある食事、アレルギーを避ける工夫や積極的な地場農産物の利用などの説明、そして試食もありました。 この日は、翌日の献立の料理を飲食してみて、味のよしあしを確かめることもできました。*写真は試食用なので、量は少なめですがなかなかのお味でした。

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 定期的に変わる学食の献立メニューも、指定のサイトで確認できるほか、栄養士やシェフのお話や料理の作り方なども見られるようになっています。

学食代
毎食8.50フラン 約900円  ( *2016年11月時点 )

*サラダは取り放題、水以外の飲み物は含まれていません。

 平均15フラン以上かかる外食代やテイクアウト代などと比較すると、まだ安い方ではありますが、仮に年間の200食分の学食代を計算すると、1,700フラン(約180,000円)になります。

家計への負担
  育ち盛りの子どもを持つ親としては、昼休み中に栄養をきちんと考えた食事を与えてもらえ、子供の宿題もはかどるということもメリットはあります。しかし、平均月給を約4,600フランとした場合(州によって異なる)、家計への負担が大きいというデミリットもあり、ましてや母子家庭や低所得世帯にとっては、とてもありがたい制度ではあるものの、家計への負担はさらに大きいのではないでしょうか

 この学食代については、以前にも生徒の親から反対があり、食堂メニューの価格を見直しにおいて、議論になったことが数回あったようですが、価格については見直されていなく、現在もこの学食制度は変わることなく、維持されているようです。

 

* 日本の公立中学校の給食費負担平均月額4,882円、平均給食回数188回、1年間およそ53,000円。*文部科学省の平成26年度「学校給食実施状況等調査」より。

* 上記の記載内容は、一個人がフルブール州のある公立中学校の学校食堂を元にしています。現在お住まいの州またはお住いの地域によって、学食システムが異なりますので、あくまでもご参考までにご活用ください。

 


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