スイスの航空会社の評価が低い理由

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  航空会社への補償金や払い戻し等の代行サービスを行う会社「エアーヘルプ (AirHelp)」が行った最新のエアラインの評価ランキングで78社中49位だったスイスインターナショナルエアラインズ (Swiss International Airlines) 。特に「定時到着率」と「補償やクレームの対応」の評価が低かった理由が分析されています。

  時間の遅れについては、すでに同社では問題視され、取り組みが開始されていると、同社のCEOであるトーマス・クリュア (Thomas Klühr) 氏は、今月のスイスの日曜新聞、シュバイツアムゾンターク (Schweiz am Sonntag) のインタビューで話しています。クリュア氏によると「定時到着率」は、同社の改善すべき目標の一つで、全社を挙げて取り組んでいて、同氏の就任した今年の春に比べると約2%改善したものの、まだ目標には達していないため、今後も努力していくと述べています。

  「補償やクレームの対応」の評価が特に低かったのには、EUが定めている「旅客の権利 (EU-Passagierrechte) 」が背景にあると言います。「旅客の権利」とは、搭乗拒否、欠航、大幅な遅延などのトラブルが発生した場合、運賃の払い戻しや食事、補償などを受ける権利で、細かく規定が設定されています。

  この権利は、EUの空港から離陸するすべての航空便の乗客に適用されますが、第三国からEUに向けて離陸する場合は、適用されません。しかし、ノルウェーとアイスランド、そしてスイスの航空会社を利用する旅客には適用されます。

  今回ランキングを発表した「エアーヘルプ」は、スイスにおいてもこの権利にのっとり遅延などを補償するべきだとしていますが、スイスインターナショナルエアラインズやエーデルワイス航空 (Edelweiss Air) 、イージージェット (Easyjet) などのスイスの航空会社はこれに反し、スイスでは連邦裁判所の判断に従うと主張しています。もちろん、スイスの航空会社は利用客からのクレームについては真摯に対応すると発表しています。この考え方の違いが今回のランキングに影響したと見られます。


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