スイス式小学校〜自律と自己責任を学ぶ〜 (2)

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  スイスの小学校における「日本にあって、スイスにないもの」の2回目は、学校での習慣・規律や、学校からの書類についてです。ここでも、スイスの学校が余分な習慣やシステムを排除し、本来の目的である学業と自律に向けて集中する姿勢を垣間見ることができます。

クラスでの習慣と活動
  朝の会や帰りの会、授業始まりや終わりの号令はありません。日直や係もありません。名札はなく、それぞれが自力で名前を覚えます。担任の先生は多くの場合、1クラスに2人が受け持ち、先生は通例、2年ごとに受け持ちの学年(クラス)が変わります。しかし、卒業するまで基本的にクラス替えはなく、1クラス20人ほどなので、最後までクラスメイトの名前が覚えられない、という心配はまずありません。

  教室の清掃は生徒自身ですることはなく、したがって掃除当番もありません。お母さんは名前を書いた雑巾を用意して持たせることもありませんし、子どもたちには幸か不幸か、雑巾がけ競争の記憶はありません。

クラスの時間割表
  この時間割表では何曜日の何時間目にどの教科を勉強しているか分からないので、日本人は不思議になって、やきもきしてしまいます。しかし、学校の見解としては、どの時間に学校のどの教室に居るか?という基本をお知らせしているようです。同じクラスでも、子どもによって時間割が違ってくることがあります。

  例えば両親、または両親のどちらかがドイツ語を母国語としない場合、ドイツ語の時間が増えることがあったり、カトリック教の洗礼を受けている子どもたちは、宗教の時間があったりします。また、クラスの生徒数が20人前後の規模だと、クラスを2つのグループに分け、そのグループに分かれて授業や活動をすることがあります。

学校からの保護者への書類
  学校の初日午前中を終えて子どもが家に帰ってくると、なぜか親は書類や手紙を期待しますが、何もありません。

  日本では何枚もの紙に、名前やら保護者名やら住所、電話番号やらを書き、「入学手続き」なるものを完成させ、入学式などの「行事」があると、「保護者各位」という手紙をもらうものですが、そういう書類や手紙もびっくりするぐらいありません。

  学校からの手紙の存在を忘れたころに「秋のハイキングのお知らせ」が来て、「ハイキング用の履きなれた靴」の準備に頭を悩ますことになります。

 

*上記に記載している記載内容は、あくまでも例として、個人が経験した体験談を交えています。現在お住まいの地域の学校の方針などにより、記載内容と異なる場合があります。

 


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