目指すのは人も魚も泳ぐ川

 

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 スイスには海がないため、夏になると多くの人が川や湖で泳ぐ光景が見られます。以前は河川にリンや硝酸の汚染があり、遊泳は危険だとも言われていましたが、各地での下水浄化施設の建設や長年に及ぶ取り組みで美しい水が戻って来ています。

 しかしながら、まだ問題もあるようです。連邦環境局 (Bafu) の調査によると、調査を行った約2/3の川が、魚が生息する環境には適さず、約1/3は水草や無脊椎動物が生息出来る環境にも達していないことが分かりました。

 汚染の原因は、世界的に問題になっている工業用の研磨剤、スクラブの洗顔剤や歯磨き粉等に使われる微細なプラスティックの粒子「マイクロプラスティック」で、約230種類の物質が見つかっています。人体には危険はないと発表していますが、政府は浄化設備の取り付けに着手しています。

 また、小さな川には近くの農場から流れ出た農薬等の汚染も見られるため、連邦農業局 (BLW) が環境に配慮した農薬の使用を推奨する等、国を挙げて自然に近い川に戻す取り組みが進められています。

 きれいな水を実現するのは政府だけでなく一人一人の取り組みも大切です。きれいに落ちるからと強い洗剤を使いがちですが、環境のことを考えて商品を選ぶのも大切ですね。


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