スイスの高等職業教育

swissjoho_vocational training school

 スイスでは世界でも数少ない教育と職業が連結した一貫教育が行われています。その時代の労働市場に見合う人材を学校教育の段階から育成することで、質が高くニーズに適した人材育成を可能にしています。この一貫した教育システムが、低い失業率への実現へも繋がっていると言えます。

職業訓練課程 (Berufsfachschule)

 スイスでは9年間の義務教育後、約3分の2の学生が職業訓練課程(Berufsfachschule)へ進みます。ここでは、研修先で働きながら実技を、学校では理論を学ぶ、「デュアルシステム(Dual System)」を取っています。さらに高度な能力を身に付けたい場合、大学と同じレベルである高等職業教育(Höhere Berufsbildung)を受けることができます。*デュアルシステムとは、学術的教育と職業教育を同時に習得できるシステムのこと。


高等職業教育 (Höhere Berufsbildung)

 高等職業教育では、約400種類の職業資格と高等専門学校での8分野におよぶ52種類の専門教育過程を提供しています。例えば、資格は、人事管理専門家(HR-Fachfrau,-Fachmann)や会計士 (Wirtschaftsprüfer)、教育課程は、ビジネスマネージメント (Betriebswirtschaft)や社会教育学(Sozialpädaogik)等、 より専門的で指導的な立場の人材の育成を目指しています。

 例えば、教師及び職業アドバイザーによる説明や指導、職業適正テスト、履歴書の書き方など習得できます。また、中学生を対象にした職業見本市も開かれ、各企業が具体的に仕事の内容についての説明を受けることもでき、適職を見つけるための手がかりになるほか、自分にあった研修先(受入先)を検討することもできます。

  研修先探しは、時と場合によっては、厳しい状況になるときもあります。景気減速や企業経営不振など理由から、受入先が減ってしまい、見つからない場合には、希望の職業を変更せざるを得ない場合もあるかもしれません。また、適職を決めきれない生徒には、中学課程をさらに一年間継続させる場合もあります。

 スイスでは、年間約24,400人が国の認定の元、高等職業教育を修了しています。


 

*上記に記載している情報はあくまでも目安です。現在お住まいの地域の学校により、記載内容と異なる場合があります。詳細については、進学される学校に直接お問い合わせください。

参照元
State Secretariat for Education, Research and Innovation SERI
http://www.sbfi.admin.ch/

 

 


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