中学の教育制度 〜進路選択〜

swissjoho-education_7212 子供たちが日々の学校の勉強に打ち込み、学校が休みの時には元気に遊んでいるのを見て、その成長を喜びながら毎日をお過ごしになられていると思います。しかし、そんな喜びもつかの間。中学卒業に近づくにつれ、子どもの進路について悩んだり、迷われたりしていませんか?

 今回は、スタッフの体験談や事例を交えながら、ルツェルン州(Luzern)の「中学からの教育 〜進路選択〜」をご紹介します。中学生のお子さまを持つ方やこれから中学校をお考えの方、ご参考にしていただければ幸いです。

高校への進学〜後期中等教育(Sekundarstufe II)〜

 高校課程は通常4年間ですが、高校の中学部で途中転入も可能であることから、中・高の教育を合わせて、「6年間で高校卒業」となります。中等教育段階と同様、一般教育課程と職業教育課程の2つに大きく分かれ、3つの部類に分かれます。

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| 高等学校
 スイスでは、州立校(Kantonsschule)に後期中等教育にあたるギムナジウム(Gymasium、またはMaturitätsschule)が導入されています。州によっては「カンティ(Kanti)」とも呼ばれています。

 この学校への進学が可能なのは、普通中学校(Sekundarschule)でABCのうちの「SEC/A」のみ。学校側で進学が無理と判断された場合、自動的に「SEC/B」になるのがほとんどです。もちろん「SEC/B」から再度、「SEC/A」への進級は可能ではありますが、さらなる努力が必要になります。修学期間3~4年。

| 実践的な専門高等学校
 中学卒業後、大部分の実科学校の生徒と3分の2以上の普通中学の生徒が高等職業教育を受けるための進路を選びます。

 これは、専門職に対応できる人材育成ための実践的な教育で、職業訓練と一般教養教育の両方をデュアルシステム(Dualsystem)で並行しながら習得していきます。言語とコミュニケーション、数学、科学、音楽、スポーツなどの一般科目がある以外にも、特定の分野の基礎的な専門知識を習得できます。州によっては、実際の現場での実習もあります。修学期間は3年〜4年。*詳しくは高等職業教育をご参考にしてください。

| 職業訓練校
 職業訓練校は、早期就職を目指すシステム。週の3日実際自分の希望する職種に就いて専門的な知識や技能と実習を通して学び、働いた分の給料ももらえます。残りの2日は、専門知識を高めるために専門学校へ通います。ただし、職業訓練校へ進んだ生徒は、以降大学には進学することはできず、進路において方向転換ができなくなります。
 

〜州ごとで異なる進路〜
 上記で述べた進路課程は、すべての州で適用されているわけではありません。州によっては、「州立高校」が中学過程に入る州、またはそうではない州があり、小学課程を終えてからの課程が大きく異なるようです。

 例えば、アールガウ州(Aargau)では、成績の良い子が行く中学課程を終えた大半の生徒が州立高校に行くわけでもありません。普通中学、またはその中学過程を経て大学進学のための州立高校へしたり、またはそれぞれ職業訓練校、留学を選択したりと、進路の選択に幅があります。

 進路については悩むところでありますが、やはり将来どのようなことをしたいかを一緒に話し合いながら、決めていくことが大切になります。将来の方向性がある程度見えてくれば、次の高校選びも少し容易になるのではないでしょうか。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことを元にしています。進路課程についての詳細は、学校に直接お問い合わせください。
*現在お住まいの州またはお住いの地域によって、進路の進め方や考え方などが其々異なりますので、あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。


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