約20年に渡る抵抗に幕が降りる

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  6月30日木曜日の正午、トゥルビーネン通り(Turbinenstrasse, Zürich) に建つ2軒の古い住居からすべての住人が立ち去り、約20年に及んだ抵抗が幕を閉じました。

  チューリヒ市 (Stadt Zürich) の工場地帯であったチューリヒ市西部 (Zürich-West)。現在は高級ホテルやオフィスなどが建ち並ぶ、開発が進められている地帯です。そんな中に依然として2軒の古い建物が残っており、チューリヒ州 (Kanton Zürich) が開発計画の妨げになっているとして、取り壊しを求めていました。

  長きに渡る戦いの突然の終わりは、チューリヒ州が引っ越し代として一室当たり2000フランを住人に支払う約束をしたこと。また、家主側との交渉にも力を入れ、その一部として、今年になってから住人側の家賃支払い義務が消失したことも影響したようです。

 2014年の国の裁判により、州政府が住人の新居探しに協力すること、また、新居がこれまでの家賃を超える場合は州政府が差額を負担することが決められています。また、2016年7月からこの2軒の家屋の所有が州政府に移ります。しかしながら、立ち退きの時点で、新居が見つかった住人は極わずかです。

  近くに建っている高級ホテルの宿泊客が、チューリヒ市の名物として、この2軒の古びた建物を写真に収めていましたが、これも終わりとなりました。これから取り壊しが始まり、計画していた道路が年内に完成する予定とのことです。


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